阿藤久子フラメンコ教室
創立22周年に寄せて
長岡 多摩子
“お待ちどうさま、ショウさん、帰りましょう”と、待ちくたびれた息子と甲南カルチュアセンターを出ようとした時、“あれ何の音?さっきから聞こえるの”と息子。
“えっ、何、ほんとうね、何かしら?” 丁度通りかかった職員と思しきお方に尋ねますと、“ああ、あれはフラメンコです。2階でフラメンコのお稽古をしているのです。”
“フラメンコ、あのスペインの舞踊?”“そうです”“何時から始められたのですか?”“つい最近です”と職員の方。“ちょっと見学してもよろしいですか?”彼女のOKを取り、息子を促し、そっとドアから覗くと、うら若き先生の指導で“おばさん生徒”が数人フラメンコらしきことを熱心に習得中でした。生徒はともかく先生を仔細に観察、とても美人で、尚かつ上品なる雰囲気。物事を熟慮しない軽率なる性格の私。直ぐに習いたい誘惑にかられました。
帰途、運転中“私もフラメンコ習おうかしら”と独り言、“ママには無理みたい”というショウさんのつぶやき。彼は母親の超音痴、従ってリズム感ゼロを知っています。
にも拘らず、夕食のきゅうりを刻みながら入会申し込みを決心。私の様な“おばん”でも弟子入りOKかしらと不安を抱きつつ当日カルチュアセンターへ。首尾よく生徒にしていただき、お稽古用に古い古いギャザースカートを持参。とても張り切ったのですが、私以外の生徒全員皆とても習得早く、上手。何故か私だけ常にテンポ遅く超鈍感の態です。きっと、先生は当惑なさったことと思います。22年前のこの時が初めての阿藤先生との貴重な出会いです。そして、この時のこの鈍感度は現在でも好転の兆し皆無です。
以来。数年間のブランクがありましたが、今日迄、入門は脱出したものの常に初級クラスの私。時折、お邪魔ムシ的存在感を覚えますが辛抱強い先生方そして親切なスタッフの方々のお陰で、長きに渡り快適にお稽古を続けることが出来ています。これからも長く在籍させていただこうと思っていますので先生方には増々のご辛抱を!
創立30周年に向けて繁栄と隆盛を祈ります。