1988年5月23日 山陽新聞      4/16        


本場スペイン民踊を共演

 「本場スペインのトップスターとのエネ
ルギーのぶつかり合いをぜひ、肌で感じ
て」と訴えるのは神戸を拠点に活躍中の
フラメンコ舞踊家阿藤久子さん。
6月1日にスペイン国立舞踊団の第一男
性舞踊手アントニオ・イビサさんを招き岡
山市天神町の県立美術館ホールで4年ぶ
りのリサイタルを開きスペイン民踊「ロン
デーニャ」などを共演する。
 「足を打楽器にしてリズムをとり、腕で横
の流れを作り出す踊りはそれまでの自分
の感覚には新鮮で、すっかりとりこに」今
にして思えば、子供がじだんだを踏む感
覚に似ていて、だれでも経験のあるはず」
と説く。
 現在、朝日カルチャーセンター岡山で
月2回のフラメンコ講座を持ち、岡山との
なじみも深い。「フラメンコは世界で一番
難しい民族舞踊といわれるが、最近、深
みがあるからと人気も高まっている。そん
な中で、今回の公演は自分にとっても大
きな勉強になる」と意気込んでいる。