1984年10月10日　讀賣新聞     2/16 

3日、神戸でスペイン民族舞踊のソロリサイタルを開いた。
ジプシー歌手エンリケ・エレディの歌をバックに、得意のスペイ
ン古典舞踊をアレンジ、情熱を舞台にたたきつけた。
　神奈川県の生まれ。4歳でモダンバレエを始め、神奈川大
スペイン語学科在学中の53年、「語学の勉強に」とスペイン
に留学。本場でのフラメンコとの出会いが一生を決めた。

「足を踏み鳴らすこと自体が楽器の演奏。音楽と舞踊とが一
致したすばらしさに知らない間にとりこになってしまって」。
　スペインの一流舞踊家に師事、大学卒業後は迷わずプロ
への道を選んだ。
　帰国は昨年3月、神戸電鉄長田駅近くの丘の風景が気に
入って居を構えた。
　これからもスペインと日本を往復、「新しい空気を吸い込ん
で、新しい踊りを日本に紹介したい。」

　　

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